大型アップデート「スコーチング・レイズ(Scorching Rays)」の準備
2025.09.11 お知らせ
大型アップデート「フォレストシャドウズ(Forest Shadows)」が実施されてから、2か月の激しい作業期間を経て、ようやく皆さまに次期大型アップデート「スコーチング・レイズ(Scorching Rays)」を発表できる準備が整いました。今回は、私たちの計画、将来的な開発ブログ、そして大型アップデート自体について紹介していきます。
武器と兵器
皆さまの軍備を増強しない大型アップデートなどありえません。今回は、アメリカと日本の対立に焦点を当てました。
日本の歩兵は、致命的な銃剣が追加されたダブルバレルのショットガンを受け取り、アメリカ側は有名な「シカゴ・タイプライター」が始めて研究ツリーに追加されます。これは、50発のドラムマガジンを備えたトンプソン M1921サブマシンガンで、アメリカの禁酒法時代および第二次世界大戦の戦場で真価を発揮した武器です。
両国とも新たな兵器も追加されます。日本は三式中戦車 チヌの砲を強化した三式中戦車 チヌIIを受け取り、その砲は連合軍を驚かせるでしょう。また、非常に高速なキ83要撃機も追加され、これは攻撃機パイロットの皆さま待望の機体です。その一方でアメリカは、非常に分厚い前面装甲を備えた重戦車、チャーチルVIIで応戦します。
新たな武器と兵器が皆さまを大型アップデートで待ち受けます。また、それらに関する記事もまもなく公開予定ですので、どの兵器を最初にアンロックするか決めかねている皆さまは、ぜひお役立てください。
しかし、大型アップデートは、アンロック可能なものが増えるだけではありません。私たちは、BR I戦車の戦闘能力を増加することを決定しました。機関銃兵が以下の戦車においての車体上部の機関銃を操作可能になります:BA-11、III号戦車E型、III号戦車B型、III号戦車J型、Pz.38(t) F、M3 スチュアート、M5A1、M14/41およびM13/40。
車体上部の機関銃は、車長および機関銃兵の2つ位置から操作可能になります。
将来的には、この変更は他の戦車に対しても実装される予定です。
もちろん航空機のことも忘れていません。さまざまな重要な変更がパイロットの皆さまを待ち受けます。例えば、スピットファイア LF Mk IXの機関砲の射撃音が欠落していた問題を修正し、ブレダ88(P.XI)の機関銃手のグラフィックアーティファクトを削除しました。また、Re.2001 CNに搭載された爆弾のモデルを更新し、すべての無誘導ロケット弾のエフェクトを改良しました。これらの変更点やその他の航空機関連の改善点の詳細は、パッチノートでご覧いただけます。
「カヒーフ洞窟村」の再設計
今回の大型アップデートで実装される主要な変更点の一つは、チュニジアの「カヒーフ洞窟村」マップの完全なオーバーホールと再設計になります。私たちは5月に実施したマップのBR拡張テストの結果と、このマップが最も改善が必要であるとご指摘いただいた皆さまからのフィードバックを基に、再設計を行いました。
このマップでの移動が容易になります。新たなランドマークが目印となり、追加される遮蔽物が攻撃側と防衛側双方に多くのチャンスをもたらします。これまでは洞窟と遠くに数軒の家があった砂漠が広がっていましたが、その中央でオアシスが皆さまをお待ちしています。
チュニジアの再設計については、別の開発記事で詳しく説明します。新しくなった弾痕と組み合わさることで、バトルがよりリアルになるでしょう!
ロケーションの変更
次期大型アップデートでは、戦闘と没入感に影響を与える要素に特に注意を払い、より公平で、ダイナミックで、激しいバトルを実現することに注力しました。その中で、私たちが最も優先して取り組んだことの1つが、長きに渡って存在していたバランスに関する問題と重大な不具合の修正です。例えば、ミッション「レールテ駅(侵攻)」において、戦略地点の1つに使用不能な攻撃側のスポーンポイントが存在し、スポーン時にさまざまな問題が発生していました。また、AI兵士のナビゲーションについても最適化を行い、ビルマの建物やスターリングラードの通りの一部にスタックしなくなります。AI兵士の動きがより自然で予測可能なものとなり、バトルが非常に活気づくでしょう!
ミッション「ヘルマン・ゲーリング通り」のマップの区分けについても、バランスの改善を行いました。「侵攻」モードでは、バトルがよりダイナミックでバランスの取れたものとなるよう、戦闘エリアの境界線を調整しました。また、「襲撃」モードと「破壊」モードでは、車両のスポーン地点を改善し、バトルの中心へより早く駆け付け、結果に影響を与えられる機会をより多く得られるようにしました。その他のミッションにも細かな改善を行いました。ミッション「ル・ブル」では、攻撃方向を示すインジケーターをより正確にし、防衛側が襲撃に対してより効果的に準備できるようにしました。ミッション「ディー・デイ」では、海岸にある遮蔽物の配置を調整し、攻撃側の歩兵が突破を成功できる可能性を増加しました。ミッション「オアシス」では、戦略地点にある防衛側の陣地を増加しました。ミッション「ヴィソコヴォ村」では、スポーン地点と戦闘エリアの両方の位置を調整し、よりスムーズなアクションが行えるようにしました。
植生とのインタラクションについても再設計を行いました。茂みが砲弾や銃弾を遮らないようになり、覆い被さる木々や茂みがAI兵士の視界により大きな影響を与えるようになります。また、練習モードにも改善を行い、爆撃機の飛行高度を変更し、武器は装填された状態でスポーンするようになり、物資箱は破壊できなくなります。さらに、戦略地点に利用可能なスポーン地点があるにも関わらず、メインのスポーン地点にスポーンしてしまう問題を修正しました。
離脱に関連する問題
脱走兵は誰からも好かれませんが、ペナルティは公平であるべきです。バトルにおけるプレイヤーの行動を分析し、調整を加えることにしました。
何が変更されるのでしょうか?「ミスを犯す権利」のシステムを導入し、さらに、接続の問題が発生した後に再接続ができなくなっていた既知の不具合を修正します。
このシステムでは、プレイヤーは1日に1度、その後の2回のバトルで発生するペナルティを受けることなくバトルを離脱することができます。バトルから離脱した後、バトルを4回完了するとリセットされます。
また、マッチメイカーは事前に作成されたグループについて、グループ対グループになるよう均等に分配するようになります。ただし、バトル中にランダムなプレイヤーによって直接構成されたグループは例外となります。
グラフィックの変更
次期大型アップデートにおける最も重要なグラフィックの改良点がレイトレーシングの導入です。
この機能にはDirectX 12が必要であり、AMDおよびNVIDIAのグラフィックカードを使用している場合に機能します。安定性を優先するため、デフォルトでは無効になっています。
レイトレーシングを有効にしてEnlistedを試してみませんか!この技術は、光と反射をよりリアルに表現することで、ゲームのビジュアルを大幅に向上します。しかし、そのためには強力なグラフィックカードが必要になります。1080p 60fpsで使用する場合は、NVIDIA GeForce RTX 4060またはAMD Radeon RX 9060 XT以上のカードを使用することを推奨します。
レイトレーシングの詳細については、近日公開予定の開発記事にてお伝えいたします。
バトルに味わいを加えてくれる変更点としては、弾痕の更新が挙げられます。これにより車両や建物の損傷がより忠実に表現されます。着弾した際には、それぞれ特徴的な弾痕が残されるようになり、プレイヤーの皆さまは爆発のエフェクトを楽しむだけでなく、視覚的な手掛かりを通してバトルの流れを追うことができます。
環境にも変更を加えました。私たちのロケーションアーティストたちが、すべてのロケーションの植生を完全に再設計しました。単純で単調な草はもう過去のものとなり、植物がより詳細に表現されるようになることで、より鮮やかで豊かな景観が生まれます。
また、日本兵の頭が禿げてしまい、ゲームの世界観が台無しになってしまっていた厄介な不具合も修正しました。これにより、すべての兵士が当時の軍規に沿った正しい髪形になりました。
シルバーチェスト
シルバーチェストにも変更を行い、内容と外観を更新しました。過去のバトルパス報酬も含まれるようになり、最も強力な軍を築き上げたいとお考えの皆さまのために、新しい選択肢も追加しました。
バトルパスで獲得した過去のユニーク兵士を後方に送ることができるようになります。なぜそんなことをするのかというと、新たに獲得するバトルパス兵士は特性が最大の状態で手に入るようになるためです!
また、シルバーチェストにバトルパス武器が追加されますが、それによってイベント武器のドロップ率が低下することはありません!
今後の予定
大型アップデートに関する詳細な開発記事を公開していく予定ですので、お見逃しなく!また、アップデート実施から数週間後にリリースされる「SITREP(状況報告)」もお楽しみに!